月詠 -MOON PHASE- #25(終)「おにいさま、最終回だそうですよ ずっと私のシモベでいてくださいね」

冒頭、「いきなり最終回」ならぬ「いきなりエンディング」でびびる。
特に今回、テレ東では放送時間変更があったので、冷や汗をかかされた人も多いだろう。私も、放送予定時間変更はきちんとチェックしていたものの、「テレ東さえ再度の放送時間変更が必要な大事件でも起きていたのか?」と思った。


前回の「だみだこりゃー!(ピカーッ)」の後どうなったんだ?城吹っ飛ばしたのか?
最終(ではないけど)決戦をすっ飛ばして、後日談的最終回。月詠らしいといえば月詠らしい処理。
最終決戦で、視聴者にカタルシスを与えて後日談は少々、あるいはDVD特典で、というのが通常のやり方。その反対に決戦シーンをカットとは。これで本当に「24.5話」がDVD特典映像だったりしたらさすがというべきだが。


前回の戦闘シーンがあんな風になっていたのは、こっちに力を注いだ訳ね、と誰もが思うであろうほどに気合いの入った作画。実際、この作品では従来から戦闘パートほど作画が省略される傾向があった。スタッフの力点の置き方がそこにも現れていたのだろう。
制作能力の配分の仕方も含めて、終始見せたいことが一貫していた作品だったといえるのではないか。(リリカルなのはとの比較について(1)リリカルなのはとの比較について(2))


終わってみれば、本当に細部にまでこだわって「萌え」を表現しようとしていたのが感じられる作品だったね。前にこのような「萌えの絨毯爆撃」にさらされ、食傷気味であること、この作品後の影響が心配であることを書いたことがあるけど(⇒月詠 -MOON PHASE- #18)、中だるみや(スタッフの力の入れ方からしても)必要だったか分からない戦闘パートの事を考えると、13話ぐらいで一気に駆け抜けた方がより良かったのかも。


あ、でも13話だとアルトたん登場の余地が無くなってしまうので却下w
いずれにしろ、放送開始当初からいろいろな意味で話題をさらい、視聴・チェックされる率の非常に高い作品だったことは確かでしょう。最後まで楽しませてくれてありがとう。