地獄少女 #03「汚れたマウンド」

いやぁ、毎回後味が悪いねーw
恐喝、ストーカー・殺人と来て、今回は傷害致死か。


前半の「不埒な悪行三昧」に胃を熱くさせられた後に、明確なカタルシスが与えられないので(「地獄に流します」といっても具体的にどうなるのかは不明)、もやもやが残ってしまうのは否めないが、起きたことを「無かったこと」にしないのは悪くない。


今回について言えば、時間を巻き戻して「花笠が最初から犯人だった世界」に移行させるのではなくて、「他にも目撃者がいて、真相が明らかになる」という解決方法がとられた*1。だから、一旦濡れ衣を着せられた岩下が社会的にバッシングを浴びた事実は変わらないので、今までの少女達のように従前の生活に戻ることは出来ずに転校、両親ともわだかまりを抱えたまま、というラストは実に後味が悪い。しかし、仮にこの事件で閻魔あいの介入無しに真実が明かされたとしても、同様の結果になった事だろう。残念ながら、冤罪だったとしても一回バッシングを受けた人間を、みんなが暖かく迎え入れるほど成熟した社会ではない*2。その意味では誠実な作りといえる。


閻魔あいのやっていることは、連絡が来たら契約内容を説明した上で「仮契約」を交わし、正式に「契約成立」した後に依頼された人物を試す(改心して許されるパターンもあるのかな?)ことだけであって、その他のことには関知しないわけだ*3。恨まれた人物を排除(とはいっても、シャナみたいに「存在」が消えてしまうわけではなさそうだが)する他には、現実世界への干渉は最小限にとどめているようだ。


「少年A」と言ったってバレバレ。とはいえ、岩下の受けた扱いは「少年A」どころではなかったようだが、「地獄に流された」後の惨状がよっぽど酷くないと割に合わない気もする。

*1:ただ、それが閻魔あいの仕業なのかどうなのか

*2:某D議長に管理してもらう必要が・・・w

*3:前回だって、結局気の良さそうな若い刑事さんは死んでしまったし、今回も岩下はあんな事に・・・