機動戦士ガンダムSEED DESTINY #46「真実の歌」

※撮り溜めを初見で感想を書いているので、現在から見ると見当外れの記載も多いと思われますが、どうぞご容赦をw


良かった。
今回は他のことなんか全部すっ飛ばして、ミーアのことだけでいいよ。
ジブリール氏退場のときとは比べるのも失礼なくらい心震えるものがあった。
シンには悪いが、ステラというキャラクターがいたことさえ、この文章を書くまで忘れていたよ。


それだけミーアの存在感・インパクトは大きかったのだろう。
当初、デュランダル議長所有の「等身大ラクス様人形」かと思われたのが、「偽ラクス」と判明したときは驚いたものだ。
その後、次々と繰り出される「アイドル・ラクス」。
主人公のアスラン(苦笑)との絡みが多かったことも一因ではあろうが。


「あれは私よっ!!」
確かにそうだ。君の功績は偉大だ。
デュランダル議長が「神官」ならば、偽ラクスは「巫女」だった。
歌って踊って、人々の心を奪った。まさに君は「アイドル(偶像)」だった。
人々は君にラクス様を見ていたのかもしれないが、そのダンス・歌声は君自身のものだった。

過去に君の最期について書いたことがある。偽物の宿命として、自己崩壊や非業の死を遂げるのではないかと(⇒#10 「父の呪縛」#14 「明日への出航」)。


実際、精神的に不安定になって危うく自己崩壊を起こしかけていたのだろう。そこをやはり格の違いを見せつけたラクス様が救った形になった。
「私は私、貴女は貴女」ラクス様の思想には、一貫して個人の尊重や、「他の何者でもない自分自身」という、人間の自由意思へ強い信頼が感じられる。だからこそ、ジャスティス」より「フリーダム」。キラに対して「フリーダム」を託すのはその現れか。
「助けてっ!ラクス様!」のメッセージは、罠のためのものではあったが、君はラクス様によって救われたのだ。


しかし、「運命」の皮肉か、議長の思惑*1か。結局は悲劇のヒロインになってしまった君・・・
君の死を悲しむアスラン達。どうかラクス様、赤ハロを連れて行ってやってください。
だがここで思う、他に君の死を悲しんでくれる人はいるのだろうか?
君は既にミーア・キャンベルではなく、ラクス・クラインとして生活していた。かつての友人、親族の類はどうなっているのだろうか。戦渦に巻き込まれ、失ってしまったのだろうか。
議長には報告は行くだろう。だが、公式に発表するわけにも行かないし、議長自身も別に悲しまないだろう。「これでオプションが一つ減った」ぐらいで処理されてしまうのではないか。場合によっては、「偽物に襲撃された」と発表するかもしれない。
しかし、どうか今は安らかに・・・


さようなら、ミーア・キャンベル
君のことは忘れない(議長とは違う意味で)。


ていうか、次回が「ミーア」?何故に?

*1:さすがに今回は違うだろう。これも遺伝子によって定められた「運命」とでも言うのか