コードギアス 反逆のルルーシュ #01-06「魔神 が 生まれた 日」〜「奪われた 仮面」

今さら逐次感想なんて書いてもしょうがないんだけど、考えたことを書いておかないと、先に作品中で世界観がどんどん明らかになっちゃって、予想の意味がないので。


よく某プロデューサーの思想が・・・って、言われてるよね。
確かに、米帝を誇張したものとしての「神聖ブリタニア帝国」だとは思うけど、一応は歴史の流れを設定しているみたいだね。
それらを示すキーワードをいくつか拾ってみたけど、前に出てきた「エジンバラの屈辱」「新大陸への遷都」「北南戦争」とか、今回の「EU」「中華連邦」とか。


多分、米国じゃなくて英国なんだよね。市民革命に遭って、その要求を拒絶した英国の貴族がブリテン島にいられなくなり、新大陸に逃れたんじゃないかな? 英国王室か、あるいは王統に近い家の者が、絶えてしまった英国王室を引き継いで、新王朝(ブリタニア朝?)を僭称していると。王ではなく、皇帝なので「皇統」「皇室」らしいが。
「遷都」と称してはいるものの*1、実質的には逃亡じゃないのか。で、新大陸においては、貴族支配を主張する勢力が「北南戦争」において勝利したと。
きっと、「アメリカ大陸」ではなく、「新ブリテン」の意味を込めて「ブリタニア大陸」とか呼ぶんじゃないか? そして、自らその名を冠している。
その過程で、ブリタニア家の皇族(おうぞく)が、何らかの不思議パワーを手に入れた可能性はあるけど。


逆に、北海に浮かぶブリテン島では、イギリス共和国が・・・いや、違うな、「合衆国」か。「ブリテン合衆国」が、既にヨーロッパの大陸諸国と統合して、EUの一部となっているか。


現実の米帝が唯一の超大国たり得るのは「自由と民主主義の国」だからではなく、「たまたまそこにあったから*2」かもしれないってのは、時々考えることで、歴史なんてのは、後から見ればそりゃ必然かも知れないけど、やっぱり「たまたま」なんだろうと思う。


だから、「神聖ブリタニア帝国」のように、(少なくとも建前上は)現実の米帝とは全く違う理念を持った専制国家だったとしても、「そこにあるから」という理由で、唯一の超大国になることは可能なのかも知れないね。


で、ブリタニアは、日本を最近征服し、現在も新たに勢力の拡大を続けているようだ*3。気になるのは、日本征服の際に、「陛下や殿下」はどうなったかという事。
OPに、御簾の向こう側の御方が映っているけど、あの人がそうなのかな?


ま、どうでも良い戯言はこれくらいにして。


今回は、意表を衝いてコメディ回だったけど、気になった点が二つ。
一つは、イレブンに対する反応が極端なニーナ@千葉紗子。被差別者に対して、根拠のない恐怖を感じているのは他の生徒達も同じなんだけど、ちょっと異常か。
もう一つは、ただのバカなやられキャラじゃなかったかも知れないクロヴィス殿下。
先週のユーフェミアとコーネリアの関係性もそうだったけど、全くの人非人というわけでもない描き方。
美しい絵を描く才能に恵まれた、穏やかな性格だった(と、ユーフェミアには映っていた)クロヴィス殿下。その絵画の中に、ルルーシュ母子の絵が。
写真ではなく、絵だってことがポイントじゃないのか。ルルーシュにとって、立場*4的には、「敵であり、殺すべき相手」だったかも知れないが、実際には、「殺してはならない相手」だった可能性もあるね。
いつかルルーシュがそれに気づいて、その蹉跌に苦しむときが来るのか?

*1:自国の歴史ではそのように教育することになっているのかも

*2:地政学って言うんだっけ?

*3:中東?

*4:イレブン総督