機動戦士ガンダムSEED DESTINY #42「自由と正義と」

※撮り溜めを初見で感想を書いているので、現在から見ると見当外れの記載も多いと思われますが、どうぞご容赦をw


「それを決めるのは、貴方ですわ。」


今回はこの一語に尽きる。
理想主義を説くデュランダル議長(その内実は、最も善解したとしても「エリート支配主義」なのだが)に対抗できるのは、ラクス様以外にはあり得ない。だからこそ、議長は「ラクス・クラインも共に行動している」ことを内外にアピールする必要があり、自分の思い通りに動くラクス・クライン(ミーア)を立て、自分で決めることの出来る*1ラクス様を消そうとした。
議長からしてみれば、「愚かで、的確に自分の役割・生き方を決定する能力のない民衆」にそれぞれ「決定」なんぞさせてしまうから、「どうしてこんな事に・・・」と嘆くようなセカイになってしまうと考えるのだろう。「それは優秀な人間(自分や遺伝子的に優秀な者)にまかせておけ」と。
そして、このような考え方に対して、端的に対抗軸を示す言葉がラクス様による冒頭の言葉だ。「貴方がどのように生き、どのような役割を果たしたい・果たすべきなのかは、他の誰でもなく、貴方自身で決めること」。ラクス様本人も言っていたように、「それは(今のアスランでなくても)残酷なこと」なのだろう。
確かに(自戒も込めて)民衆は弱く、「他人に決めてもらえるなら楽だ」と思ってしまうのかもしれない。しかし、責任をとるのは他ならぬ自分でしかないはずだ。「人々は強く、責任をとるだけの気概も持っているはずだ」と、ラクス様は人々を信じているのだろう。とするならば、よっぽどラクス様の方が理想主義ではないか。


邪魔者扱いされるルナマリア
レイ(議長の意思?)は、やはりシンを極限状態に追い込むことで、さらなる進化を期待しているのだろうか。それとも、キラに対する憎悪(クルーゼの敵)が、レイをしてシンの能力をより発揮できる環境を整えさせようとするのだろうか。


ドム、ドム、どむ・・・
ま、いいか。

*1:ここが議長からすれば最大の問題点