スターシップ・オペレーターズ #11「リターン・マッチ」

「見ろ、テレビでも言っている」
「テレビと違うぞ!」
情報リテラシー教育の必要性を訴える番組。それがスターシップ・オペレーターズだっ!!


王国の人間(しかも軍人)はテレビの言うことを全て素直に信じるんですね。報道番組(爆笑)の内容は全て真実!


疑似重力場を利用した高速回頭作戦。それ自体は面白いと思うんだよね(リターン・マッチってことかな?)。
もう少し、安全性・確実性を高めて実戦配備される日も来るのだろう。


もう、最後まで言い続けることになるだろうけど、毎回見て思うんだから仕方がない。
とにかく話数が足りません!
一つ一つの戦闘・イベントは手に汗握るし、非常に面白いと思うだけにもったいない。リアルな(私にとっては)作戦や、宇宙戦艦戦ならではの制約と言った設定面にも魅力を感じる。
あまりに時間が足りないから、間宮前総理周辺の描写はほんの数十秒ずつしか割けず、キビやアマテラス、王国、地球連合を取り巻く政治環境の表現は全くされないまま放置か。間宮前総理が単なる「屁理屈が得意な男」としか感じられないのはどうか。
今回だって、荻野セイの会社設立が唐突すぎ。そんなことが1大学生に可能なのかという疑問に、「それくらいは航海前から貯めてたし」と一言で説明終了(せざるを得ない)。


本当にもったいない。きちんと枠を確保して、余裕を持ったシリーズ構成でのアニメ化なら、より面白い物になると予想できるのに。こんな風にこの作品が「適当にアニメ化された原作」として消費されてしまうのはあまりに惜しい。


昨年10月期は、1クールをうまく使った作品がいくつかあった(うた∽かた、Φなる、神無月。ローゼンはあと3話は欲しかったかな。)。
1クールに向いている作品もあるだろうし、そうでなくても1クールでうまくまとめることが可能な作品もあるだろう。
リリカルなのはでは、2クールなら2クールなりの膨らまし方が出来るところを、1クールと割り切ってテーマを絞ってまとめて見せた。
かといって、スターシップ・オペレーターズもそれが可能な作品かというとちょっと違う気がする。いくら工夫しても13話じゃあ足りないと思う。


まあ、いろんな事情があるんだろうから、いくら言っても仕方ないんだろうけどね。
ファフナーも4クールあればねー。情報量的にはそのくらいでないと処理しきれないほどだったと思う。前半は、演出手法を4クール感覚でやって、時間的制約から間を端折ったためにあんなことに。逆に後半は、ラストからの逆算をして取捨選択を行って、一つ一つの密度を高めたんだろう。


と、スターシップ・オペレーターズからは離れた妄言を吐いてみるw