機動戦士ガンダムSEED DESTINY #49「レイ」


まだ、生きてる・・・


皮肉な話だが、この点に関しては、大方の予想は外されてしまったのでは?キャラを整理せずに(苦笑)、最終回になだれ込むとは。クサナギが「ネオ・ジェネシス」をかろうじて回避できたかは確認できなかったけど、主要キャラが誰も氏なないなんて。本当に終われるの?w
詰め込むにも程がある展開になってきているが、それはそれで緊迫感が増す効果は出ている。それぞれのシーンに少しずつコメント。


ムゥ復活のシーン。陽電子砲に耐える能力を初めて披露したザムザザーの頃から構想されていたと思われるが、デジャビュを積み重ねてきていたものが、一気に結実するのは結構感動する者があった。本当は、これで半話ぐらいの余裕があればなお良かったが。


その怒りの理由を言葉にしてくれないイザーク。「どうして何も言わずにお前はまたっ!!」ということなのだろうが、あっさり味方するあたりはアスランへの信頼は最早揺るぎない。
「溜め息の貴公子」は、キラ・ラクスの「超越者」ぶりに振り回されるアスランの専売特許だったのが、イザークの副官になったばっかりにディアッカにまで伝染。


クルーゼのクローンではなく、「クルーゼの弟」だったのか。遺伝子的には同一なのだろうから、双子以上の関係かな?
クルーゼは、恐らく「成功体」として、フラガ家に迎えられていたようだったけど、レイはクルーゼほどには成功しなかったということか。
ただ、クルーゼに関しても言えることだけど、純粋に「フラガ父」のクローンならナチュラルなのでは?それともコーディネイター化の遺伝子操作がなされていたのだろうか。それを「フラガ父」は望んでいたのか?
等と考えていたら思いついたのだが、レイ曰く「キラ・ヤマトを作る資金のために俺たちは作られた」ということは、クローン作成を依頼したのはフラガ父だけではないかも知れない。とすれば、レイは、フラガ父のクローンであったクルーゼとは「違う者」の可能性も残されているのか?


「心配しなくても、ルナマリアは無事だ」
実はマユのことを考えていて、ルナの事なんて忘れていたシン。最終的にどうなってしまうのかは分からないが、シンはステラやルナマリアとどんな交流をしたところで、徹頭徹尾マユだけを思って生きてきたんだなぁ。


ところで、議長が最新鋭かつ最高性能の機体にわざわざシンをあてつづけた理由は結局何だったの?前回レイが言っていた「お前が誰よりも強く、誰よりもそのセカイを望んだものだからだ」というのは、シンを追いつめるための方便でしょ。あの議長が何の理由も無い人選をしたとは思えないのだが。
マインドコントロールされやすい純粋さを買ったのか?w


議長がレクイエムに撃たれる(撃たせる?w)予定のプラント本国ではなく、メサイアに直接入ったからにはメサイアにも何かあるとは思っていたが、ネオ・ジェネシスとは・・・。ザフト兵(表面上「元ザラ派」は排除されているはず)はあれを見て何も思わないのだろうか?タリア艦長は、何か感じていたが。
「接近する艦隊」って、てっきりアークエンジェルとエターナルを先頭にした艦隊(追撃中のミネルバを初めとしたザフト艦含む)かと思ったよ。ラクス・クラインもろとも「さようならタリア」と、議長自身も過去と決別する気なのかと。
移動要塞メサイアアクシズなのか?


圧倒的な力を見せつけるミーティア。これがあればユニウスセブン落下を阻止できたのでは?


なんだかんだ言っても、次回はついに最終回。
尺が足りないのは、1クールしかなかった「スターシップ・オペレーターズの悲劇」などとは違って、若干自業自得的側面も否めないが、物語としての結論は示して欲しい。
私としては、「物事はそんなに単純に解決するものではない」といった方向のメッセージが少しでも読み取れれば良いと思っている。