MAJOR #05-06「メジャーの男」「さよなら…」

おとさんは誰に殺されたのか?


ギブソンじゃないよ、スタッフだ。原作は未読なのだが、仮にアニメの展開が原作に忠実であれば、原作者だ。
頭部に死球を受けたバッターを、いくら本人が大丈夫と言っていてもそのまま出場させるなんてあり得ないよ。肢とか腹ならともかく。即交代して、病院で検査だろ。
それにヘルメットはどうした。ランナーがヘルメットしないなんて草野球かよ。
「こんなことになるなんて予想できなかった」とか、球団関係者が言っていたけど、予想できないわけ無いだろう。去年開発されたスポーツじゃないんだぞ。頭部死球で、死なないまでも重傷を負った選手なんてたくさんいるんだぞ。
死因は間違いなく死球後の放置だ!


こんなことを、この時間帯にやっている教育TVアニメに突っ込んでもしょうがないのかもしれないが、明らかにおかしい点が多すぎる。観なければ良いのかもしれないが、ストーリーは面白いので何とかならないものかとも思う。


少し前の話になるが、リトルリーグの監督も異常すぎるだろ。小さな子に硬球を使わせたり、変化球を教えるなんてありえないだろ(しかも、一度失敗の経験ありと来た)。その辺のおっさんならともかく、仮にもリトルリーグの監督が知らないはずはないし、「才能をみて誘惑に負けた・・・」とか言ってたけど、常識だよ。それでよく強豪だな、よっぽど選手たちの才能が優れているのだろう。次回予告で、解散寸前とか言っていたけどさもありなんだ。


まあ、逆にこだわってるなあと感じられる面もあるのだが。
例えば、今回、茂野が病院の廊下で壁を叩くときに右手を使っていたところとか(利き手でベンチを殴ってシーズンを棒にしたホークスの馬鹿に見せてやりたいよ、同じサウスポーだし)、投球フォームの腕の使い方の表現とか。たとえ一軍半の選手であっても大型車(ベンツかな?)に乗って、もらい事故による怪我に備えているところも。
野球以外でも、ギブソンが葬儀の前に尋ねてきたことから、故意じゃないだろうと言っている人がいたけど、さり気ない台詞に「なるほど」と思わせる所が隠れていたりする。
アメリカ人が簡単に「sorry...」と言うなんて、心からすまないと思っているようだ(偏見かもしれないがw 先日の伊集院のラジオでのハガキで登場したアメリカ人教師の「簡単にsorryなんて言ったらお終いだっ!!(泣)」が記憶に新しいのでつい)、なんて表現もうまいと思う。ただ、視聴対象の子供たちがそんなこと知ってる訳ないので、そういう意図なのかは不明だが。


そりゃ、5歳の幼児が凄い球を投げたり、90キロの球を打ったりすることや、打者転向すぐに一軍で活躍、なんてことは批判の対象にすべきことではない。
でも、明らかにヘルメット着用や、早期検査が必要な場面で、それを行わずに、「だから死んじゃいました」じゃあ、そら死んじゃうだろうねと思っちゃったよ。仮に、物語の都合上、おとさんが死んじゃっている状況を作りたかったのだとしても、もっときちんとやって欲しかったなあ。せっかくの感動シーン(おかさんとの別れと重ね合わせる吾郎が不憫で...)だったのに、「誰にも予想できなかった」とか聞きたくないよ。


少年になった吾郎の成長には期待しているので、以降の展開が楽しみではあるのだけど。