げんしけん #09「特殊閉鎖状況下における説明義務の有無について」

誰もが班目のように想像力豊かなら、地球は平和だろうなー。まあ、彼の場合、想像のシチュエーションが特殊ではあるが。


班目は、高校生時代(?)のトラウマによって、特に女性との接触においては、先にシミュレーションを行うようになったのだろう。
現実には、班目のように先回りして、起きるであろうことを想定してから行動しているように見える人は少ない。逆に、班目のような人物は損な役回りを強いられることが多いのだろう。多数派は能天気に行動し、気づく人(先回りする癖のある人)はフォローに回る。能天気な人々は、それに気づかないし、大多数の場合、それで成り立っている。わざわざ先回りするのは馬鹿馬鹿しくなってくる。
大体今回のケースだって、別に咲に対して忠告する必要はなかったと思う。後から「教えてくれれば」などと詰問されたところで、「気づかなかった」で済ませられるのだから。特に、仲間内での(あるいは咲にとって)班目はそういうことには疎いという評価がされているであろうから、それを逆手にとればよかったのだ。「俺ってそういう奴じゃん」と。


しかし、それでも気づいてしまったからには、見て見ぬ振りは出来ず、何とか解決しようとした班目は優しい奴だなあ。
トラウマのケースでは、まだ若かったのだろう。恐らくは、スカした態度をとりたかったのだろうが、そんなことデカイ声で言うのは、ちょっと無神経すぎだ。しかし、あんなに集まって慰めるようなことなのか?私には、失恋でもしたようにしか見えなかったが。仮に、班目が、失恋だと予測した上で、あえて外してギャグのつもりであんなこと言ったんだったら、言葉の選び方のセンスがおかしい。ギャグにするようなことではない。
それにしても、班目以外の全員がチョコをもらえる状況ってどうなの。